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インタビュー~大森久子助教

今回は、国際教養学部の基盤教育とアカデミック?キャリア支援センターに所属している大森久子先生にお話を伺いました。
先生は、大学の教員だけでなく一般企業にお勤めになった経験もあるそうです。先生の研究についてもお話ししていただきました。

専攻は何でしたか?
意味論、宗教学、文化人類学など勝手気ままにその時々に好きなことを好きなだけ勉強してきました。もともと「宗教」という概念?存在?枠が高校生のときにかなり気になっていて、「宗教ってなんだろう?」と思う、今にして思えば不思議な高校生でした。
トロント大学では宗教を専攻し、2000年にはイスラエルで紀元1世紀のユダヤ居住区を発掘しました。大学院では、お正月は神社にお葬式ではお寺に行く日本人の宗教的アイデンティティーの研究のために文化人類学の手法に転じ、現在は宗教人類学を専門としています。

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大森久子助教

なぜAIUを選んだのですか?
国際教養大学は私にとって夢のような場所です。まず、ひとつは小規模のリベラルアーツカレッジであるということです。これまで規模の大きい大学に所属してきましたので、20~30人の学生に対して授業ができるということは、教育環境という意味で理想ですし、ある意味贅沢にさえ感じます。
また、私は大学院の教育はすべてカナダで受けたため、日本にいながら授業がすべて英語でできる環境であることが一番の魅力です。
今まで北米で習得してきたことを日本にいながら日本語に置き換えずにそのまま英語で学生に伝えられる環境が、自分の出身地の東北にある―そういった意味で、私にとってAIUは理想の職場です。

AIUの印象はどうですか?
一番初めにD棟に入ったときに、木の香りがしました。自然の中で町の喧騒から離れたキャンパスで学ぶ学生の姿はうらやましいです。
AIUのキャンパスは世界中の人が集まってきていて、そういう意味で私が長く過ごしたカナダと似ています。カナダは多文化主義(multiculturalism)を国の方針として掲げており、大学のキャンパスでも本当に様々な文化的背景の人が一つの教室で学ぶというのが普通です。現在私はAIUで文化人類学の授業を担当していますが、ひとつの教室の中に日本の学生のほかに北米、ヨーロッパ、中東、アジアの学生が集い、それぞれの文化に根ざした経験を共有しながら生きた文化を学んでいます。とてもすばらしい環境だと思います。

先生はアカデミック?キャリア支援センター(ACSC)のコーディネーターも兼任されていますが、ACSCを利用している学生の印象はいかがですか?
一番初めにキャンパスに来たときに大学院に進学が決まった学生やこれから大学院を受験する学生と話をして、そのレベルの高さに感心しました。
語学や学力ばかりではなく、しっかりとした国際的センスを持ち、また将来の職業への意識がはっきりしていると感じました。
ACSCには優秀な学生がそれぞれの夢を抱えています。そんな学生たちとその夢を実現するために戦略を練り、日々関わりを持てるのは、ある意味「役得」とも感じます。

趣味を教えてください。
ここ数年、ガーデニングにはまっています。オーガニックで、ハーブ、野菜などを作るのが楽しみです。カナダにいるときは、トマト、ズッキーニ、黄色いさやえんどう、ルッコラ、バジルなどを育てていました。
AIUの裏に「スーパー農園」というコミュニティーガーデンがあるようなので、来年はその一区画を借りることができれば嬉しいですね。

AIU生へメッセージをお願いします。
AIUでは学生が教員と接点を持ちやすいような環境が準備されています。世界中で様々な経験を積んだ教員と気軽に話しをすることができます。特に大学院進学を考えている学生は、ぜひ自分の進みたい分野を専門とするAIUの先生と早い段階からコンタクトを取ることをおすすめします。
また大学生活という貴重な機会を、失敗を恐れずにやりたいことに挑戦する機会にしてください。この環境を十分に生かして、一生誇りに思う大学生活にしてください。

●先生が育てた野菜

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黄色いさやえんどう

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収穫したトマト

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ズッキーニ