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~インタビュー~ 熊谷嘉隆 副学長
今年の8月1日に副学長として就任した熊谷嘉隆(くまがい よしたか)教授は、米国の大学で博士号を取得したのち、2004年の開学当初から本学で教鞭を執ってきました。自然保護地域政策論や環境政策論を専門とし、国際自然保護連合?世界保護地域委員会副委員長、同日本委員会委員長等の要職を務めてきたほか、秋田県内においても数多くの審議会の委員に就任しています。
インタビューを通じて、その人柄や副学長としての抱負を聞きました。
専門である自然保護地域政策論や環境政策論では、どういったことに取り組んでいるのですか。
自然環境の保全と、人間社会による利用のバランスについて研究してきました。
私の原点は、学生時代に没頭した登山にあります。ヒマラヤ山脈にも行きました。その頃、現地ネパールでは、登山客がもたらす経済効果と、自然環境や伝統文化への影響との間で揺れていて「人が入りすぎだ」という議論が沸き起こっていました。自然の恩恵を直接受け、かつ登山として利用する立場であった自分も当事者でした。その地域が受け入れられる「適正な」利用の限度=「環境収容力」とは何か。当時最先端だった米国にわたり研究することにしたのです。
この研究の特長は森林学や生態学といった「理系」分野と、文化や経済活動といった「文系」分野をつなぐことにあり、国レベルの政策に直結するものだということです。国内では沖縄の観光資源の適正利用などに携わってきました。
国連で推進している「持続可能な開発目標(SDGs)」とも接続する研究ですね。
はい。文理を問わず様々な学問分野を統合して、人類共通の課題に立ち向かうという意味では、私の研究に限らず本学の「国際教養教育」という教学理念そのものが、SDGsと非常に親和性が高いと考えてきました。
2004年の開学当初から本学で教鞭を執られてきました。先生の目から見たこの大学の特長や、学生たちの雰囲気は、どのようなものですか。
まず教員と学生との距離が近いことです。本学のアカデミック?アドバイジング制度と、少人数教育制度とが相まって、学生たちは目先の勉強のみならずキャリア相談や教員が携わっている研究活動にも積極的に関わり、それに呼応するように教員も学生と真剣に向き合います。これは「人間力」を育てる本学のリベラルアーツ教育の極めて重要な要素でもあります。
また、学生の礼儀正しさも本学の良き文化だと思います。毎日多くの方が本学を訪れますが、ほとんどの訪問客が、本学学生の爽やかな挨拶に感銘を受けています。どこの国?地域であろうと、しっかり挨拶できるというのは人間としてとても大事だと思います。
副学長としての抱負をお願いします。
とにかくしっかり鈴木学長を支えることにつきます。あとは学生、教員、職員としっかり意思疎通を図りながら皆が同じ目標に向かって仕事をする仕組みと文化を醸成したいと思います。
本学を目指す生徒にアドバイスをお願いします。
本学での学びにおいてよく英語力のことが強調されますが、大事なのは基礎学力です。本学では高校までの内容は全て習得しているとの前提で講義を行います。また、科目毎の成績管理、進級、留学、卒業に至るまで厳格にチェックしています。だからこそ、これをくぐり抜けた多くの先輩諸君は様々な分野で活躍していますし、就職先からも高い評価を得ています。ぜひ本学を目指し、そして鍛えの青春時代を緑豊かな本キャンパスで過ごし、大きくは羽ばたかれることを期待しています。
熊谷副学長の略歴はこちらの記事で紹介しています。
休日の副学長
愛犬エルとの散歩が日課。「体調管理として、意識的に体を動かすようにします」。趣味の読書では、「数年前からローマ帝国史にハマっている」