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本学学生が東北電力主催の学生ムービーコンテストで最優秀賞を受賞
2月22日(土)、東北電力(株)主催の学生ショートムービーコンテスト「TOHOKU LOVE 2019 GAKUSEI MOVIE CONTEST」において、本学の学生が制作した作品が、ショートムービー部門のグランプリに選ばれました。
受賞作品は以下(外部サイト)でご覧いただけます。
本コンテストは「TOHOKU LOVE」をテーマに、応募動画を「郷土愛」「話題性」「創造性」の3点から審査する、というもので、昨年同コンテストで特別賞を受賞した栗原エミルさんが、エリオット?タカオさんと構想を練り、自主制作した動画が今回の受賞につながりました。
代表の栗原エミルさんに動画に込めた思いをききました。
今回、どのような作品を応募したのですか?
東北の日本海側に位置する秋田県の国際教養大学には、毎年約200名の留学生がやってきます。その中のひとりであるジェイデンを主人公として、秋田の田舎の駅から物語は始まります。日本に初めて来たジェイデンが、秋田の”何もなさ”に愕然とするものの、地域の人や秋田の自然に触れながら少しずつ順応して行く、そんな心境の変化を描いた作品です。
作品に込めた思いを教えてください
秋田は他の地方と比べても、交通の便が悪かったり、曇りの日が多かったり、抜きん出るコンテンツがなかったり、映像を通して圧倒的な「何か」を見せることはできないと思っていたので、一人の人にフォーカスを当てて、彼がみる「秋田」が日に日に変わって行く様子を描くことにしました。そして、結局「どこに」いるかってそんな大事じゃなくて「誰と」いるかが大事なんじゃないか、という問いかけを作品の後半に込めています。
応募の際、何か特別に工夫したことはありますか?
昨年は準備期間がない中、既にある作品を再編集して応募する形となり、審査員から厳しめのお言葉をいただきました。今回は2回目ですし、応募するなら一番になりたいという気持ちがありました。特に工夫した点は、「雪」を映すことで、秋田の冷たさ、寂しさの空気感を演出したり、主人公ジェイデンが空を見つめて、故郷のカリフォルニアを思い出すシーンなどです。
作品のどのような点が評価されたと思いますか?
二次審査で印象的だったのは、特別審査員である大友啓史監督の「一見秋田じゃなくても撮れそうな映像だけど、あの空気感は秋田じゃないと撮れない」というコメントでした。作品を作る中で特にこだわったのが、空気感を統一することだったので、そこが評価されて嬉しかったです。
最後に一言お願いします
今回の作品では、「秋田の風土」に特化するのではなく、何の変哲も無い田舎の駅である「和田駅」やその近くにある「シェアハウス」を撮影場所として選び、秋田に限らない田舎暮らしをテーマに撮影しました。秋田に対して「何もない」や「寒い、冷たい」などのネガティブなイメージを持った留学生が、「干し柿づくり」や「ピアノ演奏」を通して自然や人に触れて負のイメージを少しずつ払拭してゆきます。作品を通して「何をするかじゃなくて、誰とするか」という心情の変化を強調しています。作品に協力してくれた全ての方へ感謝致します。