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【オススメの一冊シリーズ】No.8 国際教養大学3年 赤羽柚美
大変な暑さが続く日も過ぎ去り、季節は「読書の秋」になりました。新しい本を手に取って、読書を楽しみませんか。
「本のコロセウム」をテーマに「本と人との出会いの場となる劇場空間」としてデザインされた中嶋記念図書館は、勉学に打ち込む「知の闘技場」でもあります。
そんな中嶋記念図書館の蔵書から、本学の教職員?学生が厳選する「私がオススメする一冊」を聞きました。
シリーズ第8回は、本学3年生 赤羽 柚美さんの「オススメの一冊」をご紹介します。
プロフィール
赤羽 柚美
- シェイクスピア、フランソワーズ?サガン、シェリル?サンドバーグ、太宰治、林真理子、江國香織、岸見一郎、福岡伸一などなど。
幅広く、大量に読みます。- 我を忘れて本の世界にのめり込む時間は最高の幸せです。
おすすめの一冊
江國 香織、辻 仁成 『愛蔵版 冷静と情熱のあいだ』
この本を選んだ理由
「あのね、約束してくれる?私の三十歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオモのね、クーポラの上で待ち合わせするの、どお?」
二十歳の恋人たちの他愛ない10年後の約束。その後ふたりは別れ、それぞれ別のひとと人生を歩んでいるが、お互いを忘れられずにいた。そしてもうすぐ約束の日がやってくる…。
イタリアを舞台にしたこの物語は、江國香織さんと辻仁成さんが1997年から交互に月刊誌に連載した作品です。二人の作家が、二人の主人公のそれぞれの視点で物語を描いています。高校生のときに出会ったこの本は、私が持っていた海外や恋愛への憧れを、より強いものにしました。海外へなかなか行けない今、イタリアの風を感じていただきたく思いおすすめします。メッセージ
どんな言葉で表したらこの物語の魅力を伝えられるだろうか。そう思って本を読み直しては、その世界に惹き込まれて気が付けば時間が経っている。考えてみれば、この本の魅力はどこかを切り取って説明できるものではないのかもしれません。
主人公たちを自分の古くからの知り合いのように感じたり、自分が登場人物のひとりかのような感覚になるこの物語。別世界の話ではなく、自分の記憶のように思えます。(だから正直ひとに紹介するのはなんだか気恥ずかしいです(笑)。)読んでいる時間そのものが苦しくて、甘美で、荘厳なのです。「冷静と情熱のあいだ」で葛藤する感情の戦いをお楽しみください。
今回ご紹介した本は、本学の中嶋記念図書館で取り扱っています。本の詳細はこちらからご覧いただけます。
中嶋記念図書館では、本学学生と教職員を対象に図書購入依頼を受け付けているほか、本学学生を対象に図書郵送貸出サービスを実施しています。
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