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【オススメの一冊シリーズ】No.9 国際教養大学2年 重山 結
秋田では冬の匂いがするようになりました。そろそろストーブの出番です。温かい飲み物を片手に、ゆっくりと読書はいかがでしょうか。
「本のコロセウム」をテーマに「本と人との出会いの場となる劇場空間」としてデザインされた中嶋記念図書館は、勉学に打ち込む「知の闘技場」でもあります。
そんな中嶋記念図書館の蔵書から、本学の教職員?学生が厳選する「私がオススメする一冊」を聞きました。
シリーズ第9回は、本学2年生 重山 結さんの「オススメの一冊」をご紹介します。
プロフィール
重山 結
- 小説が好きです。
- 恋愛ものやファンタジーなど幅広く読みますが、好きな作家さんの本を何度もリピートするので、レパートリーが増えないことが悩みです。
おすすめの一冊
有川 浩 (現:有川 ひろ)「レインツリーの国」
この本を選んだ理由
私が大好きな小説家、有川 浩先生の著作の中から、「レインツリーの国」を紹介します。この本を手にしたきっかけは、同じ有川先生著作:「『図書館戦争』シリーズ」のエピソードのなかで、全く同じ題名の本が物語のキーアイテムとして登場したことです。
男女がある小説をきっかけにネット上で出会い、メールやデートを通してお互いを理解していく。一文にまとめてしまうとありふれた恋愛小説のように聞こえてしまいますが、私の言葉ではとても表せないほど深く、切なく、きれいな物語です。「どんな女の子でも恋をしていいんだ」そんな勇気をくれる一冊です。メッセージ
今回この記事を書くにあたり、もう一度本作を読み直してみました。一度読んだときに小説で取り上げられている事柄はぼんやりと覚えていたので、「手話を学び始めた今だからこそ分かることがあるかもしれない」と軽く考えていましたが、その甘さをガツンと指摘されたような気がします。
伝える方法は、声だけじゃない。だけど手話だけでもない。みなさんはこの小説を読んでどのように感じるでしょうか。有川先生の作品に込めた思いが著されているあとがきも、ぜひご覧ください。
今回ご紹介した本は、本学の中嶋記念図書館で取り扱っています。本の詳細はこちらからご覧いただけます。
中嶋記念図書館では、本学学生と教職員を対象に図書購入依頼を受け付けているほか、本学学生を対象に図書郵送貸出サービスを実施しています。
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