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私のオススメ授業紹介:フランス語(井口 涼花さん)
国際教養大学の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は井口 涼花(いぐち すずか)さんのオススメ授業第2弾をご紹介します。
こんにちは!井口涼花です。2回目の授業紹介となる今回は、フランス語を紹介します。
科目紹介
- FRN100フランス語Ⅰ、FRN101 フランス語Ⅰ実践
- FRN200 フランス語Ⅱ、FRN201 フランス語Ⅱ実践
- 教員:中田 俊介 講師
- 単位数:講義が2単位、実践が1単位
フランスに憧れて
すでに佐藤さんが紹介していましたが、AIUでは第二外国語としていくつかの言語を学ぶことができ、フランス語は中でも人気がある授業です。私は歴史の授業や漫画の影響を受け、ずっとフランスに憧れていました。なので、AIUに入学する前からフランスに留学に行きたいと思っていました。フランスに行くなら言語は必要と思い、フランス語を履修することに決めました。また、フランス語は独学するにはかなりハードルが高いと思ったので、授業でしっかり学びたいというのも理由の一つでした。
言語の難しさ
フランス語Ⅰは発音から始まり、フランス語特有の発音記号や発音のルールを学びます。その後徐々に文法を習い、現在形を習得します。フランス語Ⅱは過去形から始まり、仮定法や条件法まで進み、最後まで履修すれば一通りの文法が身につくようになっています。毎週どんどん新しい文法を学ぶので、授業のペースはかなり早く予習?復習をしっかりする必要があります。私はAIU生では珍しく英語が苦手で、中高で大変苦戦したので言語を学ぶことに良いイメージがありませんでした。もちろんフランス語でも大変苦戦しています。しかし、「留学のために」という一心でなんとか必死に授業についていきました。AIUに入学してから一番切羽詰まって勉強したのは間違いなくフランス語です。
文化に触れる授業
この授業は文法を学ぶだけではなく、フランスの文化に触れることも目的としています。学生はそれぞれフレンチネームを決め、授業内ではその名前で呼び合います。また、フランス語Ⅰでは歌を習ったり、映画を観たりしました。フランス語Ⅱでは絵本の文章を分析し、単語の使い方や文法の違いから、作者がどういった意図を込めているのか、という本格的な文法解析をしました。私はフランス文化が好きなので、これらに触れる授業はとても楽しみでした。
また、先生は何度も言語学習の意味について、お話をしてくださいました。言語をツールとして学ぶだけでなく、そこから新たな世界に触れてほしいという先生のお話は、フランス語の難しさにいじめられていた私のモチベーションを何度もあげてくれました。
本場のフランス語は
フランス語をⅡまで受け、いざフランスに留学に来ましたが、大変苦労しています…。「もっと早くから言語の授業を履修し、ⅢやⅣまで取っておけば…」と少し後悔しています。しかし、授業で話す練習をたくさんしていたので何とか意思表示はすることができ、留学前にフランス語を勉強しておいてよかったと日本での私の頑張りに感謝する日々です。また授業で発音のルールをみっちり仕込まれたので、初めて目にする単語でも読み方がわかるというのはかなり助かっています。現在、留学先の大学でもフランス語を学んでおり、弱点であるリスニングと語彙力を何とか改善しようと日々勉強しています。普段の生活に直結しているので、より必死に辞書を操っています。
フランス語をオススメする点
1.活発な雰囲気
授業は和やかですが、みんな積極的で、質問が多く飛び交います。みんな間違いを恐れず話したり自分の意見を書いたりするので刺激を受けます。先生も学生とのコミュニケーションを大切にしてくださり、授業外でもたくさん交流してくださいました。また毎回授業後に振り返りを先生に提出します。その日に何ができるようになったか、苦労した点は何だったかを内省できるこの振り返りが私は好きでした。そして先生がこの振り返りにコメントを返してくれるのが何より楽しみでした。
2.フランス語はスキルになる
フランスに留学しなくてもスキルとしてフランス語を習得することは将来自分の大きな武器になります。私はAIUで2回フランス語検定を受けることができ、また検定前には先生が補習を開いてくださいました。履歴書に書けるほどになるまで習得することは大変ですが、実際に使う機会がなくても自分のためになる点は言語学習の魅力です。国際機関で働くためにはフランス語が必須なところもありますし、学び続ければ必ず力になる言語です。
3.フランス留学するなら学んでおくべき!
フランスに留学するならフランス語は絶対に学んでおくべきです。もし日本で勉強していなければ今以上に苦労していたかもと想像するだけで怖くなります。私は留学前、「フランス人は英語が嫌いだから話さない」、という偏見を勝手に抱いていましたが、こちらに来てそれが間違いだったと気づきました。多くのフランス人は英語が嫌いなのではなくそもそも話せないのです。しかしそれは日本でも同じですよね。AIUの環境に慣れていると忘れがちになってしまいますが、世界中どこでも英語が通じるはずもないので、留学先の言語を学ぶことは大切です。
AIUでは言語の授業を履修することが必須で、授業のレベルも高いので私のように言語に苦手意識のある学生は苦労するかもしれません。しかし、言語を学ぶことは新しい考え方や表現の方法を学ぶことで、確実に自分自身の思考の幅を広げてくれます。フランス語に限らず、第二言語をしっかり学ぶ機会を得られることはAIUの強みです。