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私の留学レポート:ノルウェー?オスロ大学?今村 涼太さん(3)~
国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。この「私の留学レポート」は、今まさに留学中の学生に、現地の様子や留学中の挑戦を、自分の言葉でレポートしてもらう企画です。
今回は、ノルウェーに留学中の今村 涼太(いまむら りょうた)さんのレポート最終回をご紹介します。
古英語を学んだからこそ感じたこと
留学前期で履修した英語の歴史の授業がとても面白かったため、同じ先生が開講している古英語の授業を選択することにしました。「英語」といっても1000年近く前の英語なので、日本語の古文に相当し、文法も単語も現代とは異なる部分があり難しかったです。しかし、高校時代から自分が好きであった世界史と英語を同時に学べるという点で非常に興味深く、リベラルアーツの一つの形なのではないかなと感じました。また、前期に引き続いてノルウェー語の授業も選択し、日常の簡単な会話くらいはできるようになりました。
新たな自分を発見し、充実する日々
主体性の重要性は留学前からわかっていたものの、いざ自分がマイノリティである不慣れな世界に行くとなかなか自分からアクションを起こせずに留学前半は物足りなさを感じました。自分から食事や旅行に誰かを誘うことをせず、課題などを言い訳にコミュニティに参加することもしなかった結果、あまり友達を作ることができませんでした。それを踏まえて留学後半は自分から動くことを心がけて生活しました。
数少ない友人が夏休み中に母国に帰ってしまい一人の時間が増えたことと、3カ月という長い夏休みをヨーロッパの近隣諸国(フランスやスペインなど)への旅行に費やし財布がほぼ空っぽになってしまったこともあり、まずはアルバイトをしてみることにしました。日本食レストランで働いたのですが、まぜ麺や餃子など自分にも馴染みの食べ物が他の国で美味しく食べられているのを実感して誇らしく感じ、接客を通してノルウェー語や英語の能力も伸ばすことができました。また福祉国家ノルウェーの充実した労働環境や福祉制度(休憩時間も含め徹底した労働時間の管理や高い時給と税金など)を肌で感じられたのも、自分にとってはプラスの経験になりました。
アルバイト以外にも、柔道サークルに行ったり、日本語学科に在籍する学生と交流をしたり、授業後にクラスメイトを食事に誘ったりすることで、少しずつ友だちが増えて充実感を覚えるようになりました。そのような充実感を感じると、今度は友だちの主催する知らない人が多いパーティーなどにも積極的に参加できるようになり、輪が広がっていきました。ノルウェー語を勉強しているおかげでノルウェー人の友人もできて、一緒にサウナに行くこともありました。忙しい生活にはなりましたが、楽しくて濃い日々を送ることができたので、夏休み以降の半年はあっという間に感じました。
1年間を振り返ってみて
この1年間を一言で表すと「刺激的」でした。学業面ではAIUや日本の大学ではなかなか学べないであろう科目を世界各国の学生と学ぶことができました。生活面でも、これまで20年近く過ごしてきた日本とは環境が大きく異なる地で過ごしたことで、日本とノルウェーの両方の社会の良さを実感しました。もちろん人間関係や学業において苦労したり、時間やお金の管理がうまくいかなかったりといった失敗も経験しましたが、それらも自分にとっては貴重な体験であり学びでした。2024欧洲杯官方_欧洲杯投注网站推荐やウクライナ情勢など、様々な不安がある中でもこのような経験をさせてくれたオスロ大学とAIU、家族、そしてこの留学中に関わってくれた全ての人々に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後のなりたい自分とは
交換留学は終わりましたが、この経験で得た教訓を今後の大学生活や将来の人生に生かすことが留学の意義につながると思います。たくさんの教訓の中でも最も大事にしていきたいことは「主体性?積極性」です。「集団」への意識が強い日本から「個」への意識が強いノルウェーの社会で生活したことで、自分自身の本心に向き合う機会や意志を固く持つことの大切さを痛感する機会が多くありました。この留学を通して明確になってきた自らの学問的興味や将来設計を追求し実現していくためにも、常に自分の頭で考え行動するようにしたいと思います。主体的に動くことで、ネットワークも広がり、より充実した生活にもつながることでしょう。まずは小さな一歩を踏み出してみることで、結果的には自分の人生にとって大きな一歩になるということを体感したので、今後は自分の意志に向き合い、恐れることなく挑戦していこうと思います。
国際センターから一言
前回(2022年7月)のレポートで、自分自身を改め残り半年の留学を実り多きものにしたいと留学前半を振り返っていましたが、見事に有言実行しましたね。本学の学びの中に組み込まれた1年間の留学から得たことを糧に、流れや勢いを止めることなく、留学後の学生生活において増々その意義を高めていってください。
国際教養大学では日本への入国制限の緩和に合わせて2022年5月以降、留学生の受け入れを再開しています。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。オンライン留学の期間も含めて、定期的に更新していますので、ぜひこちらもご覧ください。