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私の留学レポート:ブルネイ/ブルネイ?ダルサラーム大学 ?阿部 真千さん(2)

国際教養大学では1年間の留学が必須となっています。語学留学ではありません。専門科目を現地の学生と共に履修し、本学での卒業単位の一部として認められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学問分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から選択します。この「私の留学レポート」は、今まさに留学中の学生に、現地の様子や留学中の挑戦を、自分の言葉でレポートしてもらう企画です。

今回は、ブルネイに留学中の阿部 真千(あべ まゆき)さんのレポート第2弾をご紹介します。

大学の敷地内にある植物園の前でポーズをとる阿部さんの写真
大学の敷地内に大きな植物園があります

適応力が急成長

留学してよかったことは、日本とは全く異なる環境に身を置くことで、新しい自分を見つけることができたことです。留学前は現地の生活に適応できるか、現地の学生と上手くやっていけるかと不安に思っていました。もちろん、日本との違いを感じる場面は多々ありましたが、想像していた以上に自分がその違いを楽しみ、生活に適応できたことに驚きました。また、留学準備の段階から実際の留学生活の中で、履修登録のトラブル、水道水が使えなくなるトラブル、インターネットが使えなくなるトラブルなどがありましたが、それらに対処していく中で、問題に直面しても冷静に行動する力が身についたのではないかと思います。

ブルネイ?ダルサラーム大学の建物の外観写真
「ブルネイ?ダルサラーム大学」の外観は、カラフルで特徴的です

一方、試験の形式がAIUとは全く異なっていることに初めは戸惑いました。ブルネイ?ダルサラーム大学では、異なる学部?学科の学生が大きな講堂に集まって一斉に試験を受けます。AIUとは違う試験の空気感が新鮮で、緊張と高揚感を抱えて試験に臨みました。試験時間が2時間と比較的長いですが、私の履修した科目ではしっかりと考えを練る必要がある問題が複数出題されたので、学んだことを総動員しながらスピード感をもって問題に向き合うのは大変でした。その分終わった後の達成感や解放感は大きく、いい形で前半の学期を締めくくれたのではないかと思います。

大学の植物園内部の写真
大学の植物園は緑豊かな癒しの空間です

不便でも楽しみ方は見つけられる

大学ではバスケットボールサークルに入っています。授業では会うことのない他の学部の学生と出会えたことで、交友関係がさらに広がりました。仲良くなったチームメイトとは、練習後や授業後、一緒にご飯を食べたり、映画を観に行ったりしています。ブルネイの主な交通手段は車だけで、公共交通機関があまり発達していないので、このように現地の学生と仲良くなることがブルネイを楽しむコツの一つかもしれません。私は車を持っていないため自分一人では自由に動くことができないので、出かける時は現地の友人に連れて行ってもらっています。日本と比べると娯楽施設が少なく、外出する時はご飯を食べに行くことが多いです。ただブルネイのご飯は個人的に気に入っていて、普段は寮で自炊をしているので、外食は楽しみの一つです。

バターミルクチキンの写真
ブルネイで初めて食べた、バターミルクチキンはお気に入りの料理です!

AIU生の頑張りに自分のやる気もアップ

学期間の長期休みにタイ旅行をしたことが特に印象に残っています。日本ともブルネイとも異なる街や人々の様子がとても新鮮でした。三大寺院(ワット?アルン、ワット?ポー、ワット?プラ?ケオ)を訪れてその大きさや美しさに圧倒されたり、本場の料理を味わったりと、タイならではの体験を楽しんだのはもちろん、タイに留学しているAIU生とお互いの留学体験を共有することができたのは良い刺激になりました。AIU生が留学している他の大学を見学すると、世界中に散らばったAIU生がそれぞれの場所で頑張っていることが感じられ、残りの留学生活へのモチベーションが上がりました。留学生活も残りあと3カ月となりましたが、授業もそれ以外の活動も精一杯やり切ったと言えるように楽しみながら頑張っていきたいと思います。

タイのワット?ポーという寺院にある涅槃仏の写真
タイ旅行で訪れた「ワット?ポー」という寺院の涅槃仏像は、大きさに圧倒されました

相手を知るには自分を知ることから

疑問に思ったことは、現地の人にどんどん質問するのがおすすめです。インターネットで調べれば多くの情報が得られる今日ですが、現地の人から話を聞くことで、文化をより深く知ることができると感じています。その国の文化を肌で感じながら、ふと疑問に思ったことを聞ける存在が身近にいる、というのは留学ならではのことだと思うので、ぜひ色々な人に話を聞いてみてください。それと同時に、日本語や文化、生活について聞かれることも多いので、予め色々と調べておくと、自信をもって日本のことを伝えることができると思います。

ブルネイの遊園地、ジュルドンパークの写真
ブルネイにある遊園地「ジュルドンパーク」は東南アジア最大の遊園地と言われています

国際センターから一言

通常、提携校には1~2名を同時に派遣します。そのため、留学先へはたった一人で出発することも多いのですが、世界中に散らばったAIU生たちがその困難や達成感や楽しみを共有できる良さがあります。「一人の留学なのに一人じゃない」。励まし合いながら頑張るAIU生たちを国際センターも応援?サポートしています。

国際教養大学では日本への入国制限の緩和に合わせて2022年5月以降、留学生の受け入れを再開しています。
英語版ウェブサイトでは、留学生たちの本学での留学体験記を「Student Voice」として紹介しています。ぜひもご覧ください。