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私のオススメ授業紹介:AI、ゲームと数学:囲碁数学(丹羽 柚葵さん)
国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。
また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。
この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。
今回は丹羽 柚葵(にわ ゆずき)さんのオススメ授業をご紹介します。
皆さん、こんにちは。丹羽 柚葵です。今回紹介するオススメ授業は「AI、ゲームと数学:囲碁数学」です!
科目情報
- MAT230 AI、ゲームと数学:囲碁数学
- 教員:アティラ?エグリナギ 教授
- 単位数:3単位
AI?ゲーム?数学がもたらす新たな視点
私は数学が大好きで、AIUでの科目履修においても数学系の科目を積極的に履修してきました。その中でも、大学2年次の冬に受講した「AI、ゲームと数学:囲碁数学」は、私の数学への情熱をさらに掻き立てる授業の一つでした。数学と囲碁のような戦略ゲームは本質的に似ています。数学では、与えられた問題や条件に基づいて解を求めるプロセスがあります。囲碁でも、相手の手を読み解き、最善の手を見つける問題解決力が必要です。また、数学の面白い点として、一つの問題にあれこれ悩み、深く考えられるという点があると思います。考えている時間はとても心地のよいもので、囲碁にも共通してこういった時間があります。ここに碁石を置いたら相手はどんな動きをするだろうかと予測することはとても集中力のいるものです。思考にふけることの楽しさを知っている人にはとても面白い科目だと思います。
「モンテカルロ法」 確率と勝利の秘密
この科目では、「モンテカルロ法」という手法を用いて囲碁の戦略を探索する方法を学びます。モンテカルロ法は、乱数と確率を駆使して最善の手を選ぶ手法であり、囲碁の戦局解析に大きな影響を与えました。この手法では、数多くのランダムなシミュレーションを繰り返し各手の有効性を評価することで、確率的に最も有望な手を見つけ出します。確率と数学の知識を駆使して、囲碁の勝利への近道を探求する魅力的な学びが待っています。この授業を通じて、囲碁の奥深さと数学の力を結びつけ、緻密な戦略による勝利を手にする喜びを体験して欲しいと思います。
理論と実践の融合
学期後半の授業では、実際に囲碁の対局を通じて理論を実践する貴重な体験が待っていました。授業時間は休憩を含めて2時間半と長いものでしたが、授業で学んだ理論を実際の囲碁対局の現場で活用する経験をすることができました。雪の積もる冬の秋田で、囲碁の盤上に集中する時間はまさに至福のひとときでした。理論と実践が融合することで、学んだ知識が現実の対局に活きる喜びを感じられます。自分の思考と戦略を実際の局面に反映させる喜びは、言葉では表現しきれないほどの魅力があります。
数学の力で囲碁の深みを味わう
この授業を選んだきっかけは、数学の知識を囲碁に応用することで新たな視野を得たかったからです。今まで、囲碁は興味深いゲーム、くらいに思っていましたが、数学や戦略の要素を取り入れることで、より深く魅力的なものになりました。授業では、数学の論理的思考と囲碁の緻密な戦略が融合し、新たな視座を得ることができました。この科目の斬新なところは、囲碁の駆け引きや戦略を数学的に分析し、最適な手を見つけるという点です。モンテカルロ法を用いることで、数多くの可能性をシミュレーションし、勝利につながる最善の戦略を見極めることができます。数学の力を活用することで、勝敗が左右される大局面において自信を持って判断ができるようになるのです。
新たな世界への扉を開く
「AI、ゲームと数学:囲碁数学」は、数学に興味のある人にとって理想的な科目です。数学の力を囲碁の戦略に結びつけ、知識を実践で活用する醍醐味を味わえます。また、戦略的思考や論理的な分析が得意な人もぜひ受講してほしいと思います。囲碁の奥深さと数学の力を組み合わせることで、新たな知識と視点を得ることができます。さらに、学期後半では実際に囲碁を対局する機会があるので、理論を実践で活かす喜びを味わうこともできるでしょう。
数学好きな方、戦略的思考に興味のある方、本当にオススメです。新たな世界が広がること間違いなしです。ぜひこの魅力的な授業に参加して、数学と囲碁の魅力を体験してみてください。
アティラ?エグリナギ先生からのメッセージ
私は授業を通して、数学的思考の実用性を伝えてきました。丹羽さんから、このように授業紹介をしていただいて嬉しく思います。
多くの学生は受験やテストが中心の数学教育を受けてきて、数学的思考は実生活に必要ないと思うかもしれません。私は数学に対するこのような考え方を変えるため、授業の題材として古くから親しまれてきた囲碁と問題解決理論を関連付け、数学の実用性を示すことを試みてきました。
数学は、古くから受け継がれてきた問題解決方法の集合体です。数学は難しいものを容易に変え、不可能を限りなく可能にする、創造的?協働的なものです。人類は難題を解決するための「共通言語」として数学を発展させてきました。AIの時代において、数学の役割は大きく、さらにその重要性は増していて、実用的?効率的な思考法を身につけることがいま我々に求められています。教室ではその訓練に日々励んでいます。
私の授業に対し、嬉しい言葉を綴っていただきありがとうございます!この言葉を励みに、今後もより良い授業を目指していきます。※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。