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私のオススメ授業紹介:心理学Ⅰ(伊藤 花さん)

国際教養大学(AIU)の際立った特長の一つが「すべての授業を英語で開講していること」です。ただし、本学は「英語を学ぶ大学」ではありません。「英語で学び、英語で考える大学」です。

また、本学は一貫して少人数教育を徹底しています。教員と学生のコミュニケーションの機会を増やすことにより、自ら考え、意見を主張できる能力を磨いてもらうことを目的としています。

この「私のオススメ授業紹介」では、学生自身が「おもしろかった!」「ためになった!」「ぜひ受験生のみなさんにも学んでほしい!」と思った授業を、学生自身の言葉で紹介する企画です。

今回は伊藤 花(いとう はな)さんのオススメ授業をご紹介します。

教室でホワイトボードに字を書く伊藤 花さんの写真
伊藤 花さん

皆さん、こんにちは。伊藤 花です。今回紹介するオススメ授業は「心理学Ⅰ」です!

科目情報

  • PYS151 心理学Ⅰ
  • 教員:パメラ?テイラー 助教授
  • 単位数:3単

日常生活に隠れる心理学的要素

この授業では、心理学の基礎を文化的視点や脳の働き方など様々な分野から広く多角的に学ぶことができます。私たちが日常でとっている何気ない行動の理由や、人間社会という集団の中での行動パターン、その思考などについて、様々な角度から探っていきます。心理学と聞くと高度な学問のように思ってしまうかもしれませんが、実はとても身近で、私たちの生活に深く根差しているものです。テーマとしては、「集団の中で一人だけ異なる行動をとるのが難しいのはなぜなのか」「私たちの脳は日常の中でどのような働きを担っているのか」「もし脳が傷ついたら、生活にどのような影響が出るのか」などがあります。私たち人間が操る言語や、日本と海外における文化の違い、アジアやヨーロッパに住む人々の行動や考え方の違いなど、「えっ、こんなところにまで心理学が関係しているの」と驚くほどに、何気ない生活の一部にも授業で学んだ知識を応用したりすることができます。この科目を履修してから、世界や日常が少し違って見えるようになりました。

私がこの科目を履修したきっかけは、実をいうと「なんとなく興味があったから」というとてもぼんやりとしたものでしたが、1学期を通して心理学を学んだあとにはすっかりこの分野への興味が深まっていました。

授業内容を書き込んだノートの写真
授業内容を書き込んだノート。疑問点はとにかくメモを取ります。

興味と関心をぐいぐい引き出す授業

パメラ先生の授業の最大の魅力は、なんといってもそのわかりやすさにあります。心理学初心者であった私でも一度聞けば納得できるような説明とスライドを活用し、分からないことがあっても理解できるまでとことん突き詰めて教えてくださいます。何より、多様なケーススタディや研究データを用いた具体的な説明は、聞いていてとても楽しいです!

「この場合はどうなのだろう」「他の国ではどんなデータが見られるのだろう」と様々なバックグラウンドを持った学生の興味?関心をぐいぐいと引き出すような授業で、学生もとても意欲的に質問を重ねていました。そのためクラス全体の雰囲気がとても活発で、学生同士で質問しあったり、パメラ先生の研究室を訪れたりしました。自分たちの考えを深めるためのグループワークも豊富にありました。

心理学の世界へ引き込まれる!

グループディスカッションした内容や授業で得た知識を日常生活に当てはめて考え、プレゼンテーションする機会が学期中に2回ほどあります。実際に学んだ心理学的現象が日常生活においてどのように起きているのか、社会における問題を解決するのに心理学的知識をどう活かすことができるのかなど、実践的な視点を深めることができます。授業で教わった知識をもとに、社会学や政治学など他の分野とも関連づけながらグループで議論を重ねることで、多様な視点から心理学への理解を深められることがこの授業のおすすめポイントです。多様な形で学生同士がコミュニケーションしながら理解を深められる授業形式は、心理学という分野を学ぶのにも最適で、少人数授業のメリットが最大限に発揮できるAIUの醍醐味だと思います。まだ見ぬ心理学の世界へ、この授業をきっかけにあなたもぜひ足を踏み入れてみてください!

パメラ?テイラー先生からのメッセージ

花さんが説明してくれたように、心理学は単に学問分野としてだけでなく、普段自分自身や他の人々がどうしてその考えに至り、感じ、行動するのかを理解するための視点でもあります。私が教えている心理学の授業の目標のひとつは、心理科学を使って学生が自分自身や自分の人生をよく分析し、理解してもらえるように動機づけすることです。私の授業を通して学んだことを学生の皆さんが日常生活に活かせているという話を聞けるのはとても嬉しいです。心理学の授業で学んだことが学生の皆さんの今後の人生をより豊かなものにすることを願っています。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。