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2023年度国際教養大学秋季入学式を挙行
9月1日(金)、2023年度秋季入学式を挙行し、国際教養学部16名、海外提携校からの短期留学生160名、専門職大学院20名、特別聴講生2名、合計198名が新たにAIU生となりました。式には、新入生とそのご家族が参加し、来賓として神部 秀行 秋田県副知事と北林 丈正 秋田県議会議長をはじめ多くの方々に参列いただきました。
初めに、モンテ?カセム学長が、新たな学び舎としてAIUを選び入学してきてくれた新入生に向けて式辞を述べました。
モンテ?カセム学長
AIUの教育は、「自分は何者か」「何を目指して生きていくのか」を考え、「倫理的かつ公正に、精神の陶冶につながるように他者を思いやる」という、時代を超えた価値観を持っています。このような価値観は、将来大いに皆さんの役に立つでしょう。
グローバルリーダーは、高潔かつ模範的な行動で導いていかなければなりません。国際色豊かな先生方や親身になってサポートしてくれる事務局のスタッフと積極的に関わり、皆さんのキャンパスライフをより豊かなものにしてください。
そして、AIUでの学びが、垣根を超えた社会貢献活動とともに、グローバルリーダーとして必要不可欠な資質を引き出すきっかけになることを願っています。未来に目を向けるとき、世界は私たちの想像をはるかに超える速さで変化していることを心に留めておいてください。
今後厳しい試練がありますが、皆さんの世代が持つ無限の創造力と、これまでの世代が積み上げてきた英知を結集すれば、必ずや未来は開けると信じています。私たち教職員は、皆さんが進むリーダーシップの旅の一歩一歩を応援します。
続いて、来賓を代表して、神部 秀行 秋田県副知事と北林 丈正 秋田県議会議長から、激励の祝辞をいただきました。
神部 秀行 秋田県副知事
ここ数年で2024欧洲杯官方_欧洲杯投注网站推荐感染症のパンデミックやウクライナ危機により世界情勢は急激に変化し、未来を確実に見通すことは誰にもできませんが、そうであればこそ、歴史に学ぶ謙虚な心、自発的に学ぼうとする強い好奇心と、チャレンジ精神で、「未来は自ら切り拓いていく」という気概を持って、この難局を乗り越えていかなければなりません。
皆さんはここ秋田で学生生活を送ることになります。秋田は、四季の変化が鮮やかで、また、地球の息吹が感じられる雄大なものから小さな植物に見られる繊細なものまで、多様で豊かな自然に抱かれており、そこに人々の暮らしや生業から生まれた祭りや伝統行事、郷土食など、多彩な文化が織り込まれた魅力あふれる地です。
時には、キャンパスを飛び出し、秋田を体感することも学生生活ならではの贅沢な過ごし方であり、地域の方々とも積極的に交流していただくことを願っています。
北林 丈正 秋田県議会議長
現代社会においては、世界の広範な事象に関する幅広い知識と深い理解、物事の本質を見抜く洞察力や思考力、これらの上に築かれたグローバルな視野とともに、自らが適切な判断を下せる多角的な視点を身につけた、国際教養人が求められています。
皆さんは、ここ国際教養大学で存分に学び、この充実した環境の中で様々な活動を実践することになります。ぜひとも、論語にある「知者は惑わず、仁者は憂(うれ)えず、勇者は懼(おそ)れず」(広い知識を身につけ、正しい判断力を備えている者は何事においても迷うことがないし、真の勇気を持つ者は信念に基づいて行動するので恐れたり怯んだりしない。)の気概を持って、学生生活の一日一日、一瞬一瞬を大切にし、それぞれが抱いている夢に向かって精一杯努力していただきたいと思います。
その後、新学部生を代表して美坂 茉柚さんが、自ら抱く夢に触れてスピーチしました。
新学部生代表 美坂 茉柚さん
小さい頃からファッションやメイクアップが大好きだった私は、それらにのめり込んでいくうちにその歴史と文化や、併発しているジェンダー、環境問題等の社会問題についても目にするようになりました。
私は将来ジェンダーニュートラルな化粧品開発や化粧品の社会的あり方そのものについて研究することを通じて性別に囚われず、全ての人が自由に生きやすい社会を実現したいという夢があります。そのためにAIUでジェンダー学の研究と化粧品開発という仕事を繋げながら学びたいと考えています。
心理学者エリクソンが発見した成功法則、「1万時間の法則」ーこれは世間の成功者と言われる人たちはその分野への練習等に10,000時間以上を費やしているという共通点があるというものです。大学生活10,000時間、色んな時間を繋ぎ合わせ、世界中から集まる友人たちとこの多様な文化溢れるキャンパスでともに努力し、私たちは夢を現実にしていきます。
続いて、国際教養学部から専門職大学院へと歩みを進めた木村 厚貴さんが、新大学院生を代表してスピーチしました。
新大学院生代表 木村 厚貴さん
英語の教員になることは、高校生の頃からの夢でした。
学部生時代に私が最も取り組んできたものとして、「イングリッシュビレッジ」があります。日本の各地から、中高生をAIUに招き、彼らは英語のコミュニケーションに必要不可欠なスキルを3日間で学びます。1日目では生徒は間違いを怖がりますが、どの生徒も3日間で大きく変化するのです。私はその中で実際にレクチャーをしたり、中高生と話をしたりする機会を通して、彼らの成長を目の当たりにしてきました。そして、私はなぜその変化が起こるのかに興味を持ちました。間違いなく、その経験によって英語の教員になりたいという思いは強くなっていきました。
初めてAIUに入った時、私はほかの学生に比べ劣等感がありました。それを乗り越えられたのは、イングリッシュビレッジに参加した生徒と同じように、完ぺきな英語にそこまでとらわれなくなったからです。そして今、間違えることの大切さを伝えるために、英語を教える技術を磨く大学院生としての第一歩を踏み出そうとしています。
式の終わりには、渡辺 玲子 特任教授(ヴァイオリン)と坂野 伊都子様(ピアノ)による祝賀曲演奏が行われました。
また、式の後にはAIU竿燈会によるお祝いの演技が披露されました。
9月4日(月)から、秋学期の授業が始まります。本ウェブサイトでも、引き続きAIU生たちの活躍を紹介していきます。
※実際の式辞やスピーチは英語で行われていますが、ここでは要約して日本語訳を掲載しています。