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テーマ別ハウスの6月の活動レポート

国際教養大学ではキャンパス内に、授業以外の場でも学生が自らの視野を広げられるよう、「テーマ別ハウス」を導入しています。「テーマ別ハウス」では同じテーマに関心のある学生たちが同じ学生宿舎に居住して活動します。

2023年度テーマ別ハウスは以下の4つです。

  • Nihongo House 日本語ハウス
  • Russian (Slavic) Language & Culture House ロシア(スラブ)言語文化ハウス
  • Migration House マイグレーションハウス
  • Well-being House ウェルビーイングハウス

企画した学生たちからの活動報告という形で、6月に行われたさまざまなハウスイベントをご紹介します。これまでの活動レポートはこちらからご覧ください。

ハウス全体イベント

イベント名:テーマ別ハウスフェア
場所:学生会館ラウンジ

各ブースに訪れた人たちの写真
「テーマ別ハウスフェア」の様子

大学院生:橋口 萌乃さん

秋学期の新規ハウスメンバー募集や各ハウスの宣伝を目的に実施された本イベントですが、立ち寄ってくれる学生、教職員、外部の方が多くいらっしゃって、活気のあるイベントとなりました。ハウスメンバーは模造紙やスライド、写真を使って来場者に説明をするなかで、今学期の活動内容やその意義を振り返ることができ、有意義な時間となりました。さらに全ハウスが一堂に会する貴重な機会でもあり、ハウス間の交流の一助にもなったのではないのでしょうか。

日本語ハウス

日本語ハウスで行ったイベントをご紹介します。

イベント名:日本酒ワークショップ
場所:学生会館 学生活動室
「日本酒ワークショップ」の写真
「日本酒ワークショップ」の様子

学部生:久保田 珠礼さん

講師として、AIUの卒業生で両関酒造株式会社にお勤めの小杉 隼輝さんを迎え、日本酒についての知識を深めるワークショップを開催しました。日本酒の製造工程、歴史的背景、他のお酒との違いなどを学びました。講義の後、いくつかの種類の日本酒を試飲し、その違いを楽しみました。

小杉さんは手作りのおつまみの他、このワークショップのためにさまざまな個性的で特別なお酒を持って来てくださり、「今度はぜひ酒蔵見学にも来てください」とお声がけをいただきました。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

イベント名:World Language Day
場所:D202教室
スクリーンを使用してプレゼンをする学生の写真
「World Language Day」の様子

学部生:髙桑 舞さん

韓国語、イタリア語、中国語、スペイン語についてそれぞれ4人の留学生がプレゼンテーションを行いました。メンバーは、自己紹介や便利なフレーズ、言語の歴史などを学びました。また、習ったフレーズをメンバー同士で練習し合ったり、プレゼンターが参加者を指名して習った単語を発音させたりして、参加者も発表者も楽しみながら学びました。

イベント名:やさしい日本語ワークショップ
場所:つばきヴィレッジ 多目的ルーム 2階

モニターで説明をしている写真
「やさしい日本語ワークショップ」の様子

学部生:原 彩佳さん

やさしい日本語とはどのようなものか、どのようにやさしい日本語を使用するのかを、実際に日本語で書かれた文章をやさしい日本語を使った文章に書き換えることで学びました。やさしい日本語チェッカーなどを用いて、客観的に自分たちが作った文章の日本語を確認することで、より理解を深めることができました。

また、メンバーの留学生と日常生活の中や身近にある日本語について考え、日本語を学ぶ人が具体的にどのような日本語に難しさを感じるのかについて話し合い、やさしい日本語ガイドブック作成のための情報を集めました。今後は集めた情報をもとに、ガイドブックを作成する予定です。

イベント名:Experience Sushi Roll Making!
場所:つばきヴィレッジ 多目的ルーム 2階

巻き寿司を作っている写真
「Experience Sushi Roll Making!」の様子

大学院生:VAKARASH Aleksさん

このイベントでメンバーたちに巻き寿司の作り方を教えました。今回はいわゆるカリフォルニアロールの作り方についてです。

当初はレストランのオーナーを招いて寿司の作り方を教えてもらう予定だったのですが、調整がうまくいかなかったため、自分たちで巻き寿司の作り方を調べました。チームには日本語があまり得意でないメンバーも何人かいたので、海苔や酢飯など、説明に必要な具体的な単語を調べながら覚えていきました。

また、巻き寿司の作り方を順序だてて紹介するガイドを作成し、日本語に翻訳してイベントで使用しました。

「先生」となってくれたメンバーはあまり日本語を話せないので、イベントでは日本語の表現を学びながら「先生」とメンバー同士が協力し、巻き寿司作りの説明やたくさんの会話を通して日本語を学べる機会となりました。参加した留学生たちは、「先生」と一緒に日本語の単語やフレーズを学びながら、とても楽しんでいる様子でした。

巻き寿司を作った後は、寿司の話で盛り上がりました。参加した留学生のうちの一人は、初めて寿司を食べたときの経験について話してくれて、中国からの留学生は、中国の寿司について話してくれました。今回は参加した全員にとって日本や日本語への学びを深めることができたイベントになったと思います。日本人学生にとっても、日本語について新たな発見の機会になったようで、例えば、関西では「かぶりつく」の代わりに「かぶる」と表現することを関西出身のメンバーから教わりました。

※このほか、Happy Monday(日本語会話テーブル)や、Happy Monday Onlineなども開催されました。
※実際のコメントは英語ですが、ここでは意訳した日本語を掲載しています。

ロシア(スラブ)言語文化ハウス

ロシア(スラブ)言語文化ハウスで行ったイベントをご紹介します。

イベント名:Russian Tea Party
場所:つばきヴィレッジ 多目的ルーム 3階
テーブルを囲む学生たちの写真
「Russian Tea Party」の様子

学部生:水口 侑さん

ロシア語を話す3人の留学生と交流しました。イベントでは、あらかじめ用意された20以上の質問から参加者がランダムに選んで回答をする形式にしました。やりとりを通して、日本人学生もロシア人学生もお互いを知り、日露の文化や価値観を理解することができました。パーティーは大成功でした。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。

イベント名:岩手バストリップ
場所:岩手県遠野、北上

ロシア料理の写真
ロシア料理を代表する「ボルシチ」

学部生:荻山 萌さん

「遠野正教会」とロシア料理店「トロイカ」をめぐるバストリップを行いました。残念ながら予定していた「宮沢賢治村」は時間が足りず行けませんでした。

遠野正教会では、お祈りの様子を見学し、神父様にお話を伺いました。司祭の方から、正教会の組織の概要を学ぶこともできました。また、教会の方からイコン(東方正教会で崇拝されているテンペラ技法を用いた板絵の聖画像)をいただきました。その後、ロシア料理店で、ピロシキ、ボルシチ、ペリメニなどのおいしいロシア料理をみんなでいただきました。ロシア文化に触れる貴重な時間を過ごせました。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。

イベント名:ろしあごであそぼ
場所:D206教室
「ろしあごであそぼ」のチラシ写真
「ろしあごであそぼ」のチラシ

学部生:荻山 萌さん

第一部では、AIUで開講されている言語コースをすべて学んだロシア(スラブ)言語文化ハウスのメンバーがどの言語を履修するべきかについてプレゼンテーションを行いました。第二部では、ロシア(スラブ)言語文化ハウスメンバーと有志のロシア語話者がロシア語を学びたいと思っている学生にロシア語の挨拶表現を教えました。ロシア出身の人も来てくれたので、9人くらいの学生と一緒にハウスメンバーもロシア語について学ぶことができました。

マイグレーションハウス

マイグレーションハウスで行ったイベントをご紹介します。

イベント名:Going to Akita City and Interview Local People
場所:秋田市内

質問が書かれたスケッチブックの写真
スケッチブックに質問を書いて街頭インタビューを行いました

学部生:本村 いく実さん

秋田県の地元の方々に、外国人を県内に受け入れることへの想いや考えをインタビューしました。比較的受け入れをポジティブに考えている方々は多かったのですが、その理由は年代によってさまざまで、若い年代は文化交流や言語、地域活性化を理由に、30代以降の方々は雇用などの側面について触れており、年代による考え方の違いがとても印象的でした。

イベント名:Interviewing Professors
場所:カレッジカフェ

ランチを食べながら会話を楽しんでいる写真
「Interviewing Professors」の様子

学部生:戸井 利衣紗さん

美味しいランチを食べながら、楽しい会話に花が咲きました。私たちは、マーク?アシュクラフト先生とショーン?オライリー先生にどのように日本社会に適応しているのか伺い、マナーや社会的なルールについては、一定期間日本に滞在することで身につきますが、ファッションや立ち振る舞いについては、日本流に合わせようとはしていないそうです。他の日本人と「同じ」になることはできても、外見で目立つことは変わらない、だから、人からどう見られるかは気にしないそうです。日本に長く住み、さまざまなことを経験することで、先生方はこの考え方にたどり着いたのでしょう。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。

イベント名:Stories about Korea with Korean Food
場所:つばきヴィレッジ 多目的ルーム 3階

イラストが描かれたホワイトボードの写真
「Stories about Korea with Korean Food」の様子

交換留学生:DAGNOLI Alessandroさん

最初に他の韓国人留学生と一緒にトッポギとラミョンを作りました。辛いものがあまり食べられない学生もいるので、辛味粉をどの程度入れるか考えました。イベントには徐々に参加者が集まり、最終的には韓国人留学生3名、マイグレーションハウスのメンバー、来学期韓国へ交換留学に行く日本人学生、韓国に興味のある日本人学生が集まりました。韓国の音楽を聴いたり、韓国の地理や文化について学びを深めました。韓国と日本の文化は似ているとされる一方で、教育の違い(なぜ韓国の学生は英語が得意なのか)、労働文化の違い(韓国は転職の多いアメリカに似ている)、そして1997年のアジア金融危機の際に多くの韓国人が新たな機会を求めて海外に移住し、生活様式を改善させたことなど、さまざまなトピックについて話し合いました。

※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。

ウェルビーイングハウス

ウェルビーイングハウスで行ったイベントをご紹介します。

イベント名:Yoga Session (open to the AIU community)
場所:Sudaホール

ヨガを行っている写真
「Yoga Session (open to the AIU community) 」の様子

ウェルビーイングハウスアドバイザー:長沼 奈絵子先生

ウェルビーイングハウス主催の第4回ヨガセッションは、AIUコミュニティ全体に開かれた初めてのイベントとなり、24名の参加者が集まりました。インストラクターの鍵谷 美波先生の紹介の後、参加者全員が鍵谷先生の優しい声と励ましに導かれ、とても和やかな雰囲気でヨガに取り組みました。無理にポーズをとらず、呼吸と動作に集中することが最も重要であるそうです。鍵谷先生の素晴らしいアシストのおかげで、参加者はみなセッションをとても楽しんでいたようです。参加者のなかには、セッション後に鍵谷先生に話しかけ、セッションがいかに楽しかったかを直接伝える人も!今回のヨガセッションも大成功でした!

※このほかにも別のヨガセッションや、「Movie Night and Meal Discussion」というイベントも開催されました。
※実際のコメントは英語ですが、ここでは要約した日本語を掲載しています。